だから、笑って。
電車が着き、私たちは電車に乗った。
隣町は一駅分しかない。
でも、海沿いに接していてとてもきれいな町なんだ。
トンネルをくぐると、灰色の景色から一面青の世界になった。
「綺麗・・・!」
今日はあいにくどんよりとした雲があったけれど、海は綺麗だった。
「その古本屋、この海沿いにあるらしいよ。もう、サイコーだよね」
素敵な古本屋だなあ・・・!お気に入りの一冊が必ず見つかりそうな気がする!
電車を降り、私たちは人っ気のない海沿いの道をひたすら歩いた。