クールな君と甘々な君



「咲夜!」

俺は光の速さで咲夜の元へ駆け寄った




確か咲夜今朝、顔色悪かったよな。
しかも薬箱を漁ってたような…



なんで声を掛けてやれなかったんだろう


そんなに体調が悪くても咲夜は朝ご飯を作ってくれてお弁当を作ってくれて


それに普通に学校だってきて、授業を受けて…



「どこまで馬鹿なんだよ」



俺はそういうとさっきよりまったく動かなくなった咲夜を抱えた

そう、俗に言う「お姫様抱っこ」をした



「っ、かる。」


すごくすごく軽かった


咲夜はダンスを習ってるから、できる限り体は軽い方が動きやすいのだろう。

でもだからってこれは軽すぎ


なんて思ってたら


「きゃー!!本物よー!!!王子ー!!!」


なんて黄色い声援が…うるせぇよ…



俺は何も言わず咲夜を抱えたまま保健室に足を運んだ




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