クールな君と甘々な君


「あれ?私って熱あるの?」


「あ?うん。」


え、うそ

だったらこの元気なに。


「なんどだった?」


「38.6」


「え」


「お前は昔から熱がどんなに高くても元気だったよな」



「あ、そっか。だよね。」


「うん」




そーなの。私は昔から熱がどんなに高くても元気はあるんだよね。

だからみんなによく「ほんとにお前熱あんの?」って聞かれるの

でもなーなんか今回はちょっと違うかも…

だるさが半端ない



「っ……」


「痛むのか?」


なんて頭を撫でてくれるみやび


ドキッ


ん?土器?ドキ?


いや、ないない。



「どうした?」


「い、いや、なんでもない」

何?今の…



「食器置いてくるわ」


「……」


その時、立ち上がったみやびの服を咄嗟に引っ張ってしまった


「ん?」


なにやってんの私!


「い、いや、ご、ごごごめん!な、なん、な、ななんでもないよ?!」


誰が見ても分かるこのテンパりよう…


そしたら


「大丈夫。食器置いてきたら戻ってくっから」


なんてことを言うから


「え…?ほんと?」


なんか口が勝手に動くんですけど!?


「おう。だから待ってろ」


「……うん」


なんか口が勝手に……

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