クールな君と甘々な君


「たでぃま〜」


あれ?


「おかあさーん。一本つけろやー」

「もう!ちょっと咲夜!どこでそんな言葉覚えたの!」

「え?えへへ、おじーちゃん!」

「まったくもう…女子高生がそんなこと言っちゃいけません!」

「へいへーい」


帰ってくるなりいきなりこの漫才みたいな絡み笑

私の日常です



「てか、なんで今日は寄り道禁止令出したん?別に良くない?」

「今日はダメなのよ。明日からはいつもどおりだけどね?」


なんかあるのかな…


「ふーん。で?なんで今日はまっすぐ帰ってこいと?」


「それはね……」

ゴクン…



「お母さん今日の夜から出張で1年くらい東京に行くのよ」


と、トウキョウ…?トゥキョウ…?ん?

「東京!?」

「そーよ。長期出張なの。
それでね?こんな無駄に大きい家に咲夜一人にはさせられないでしょ?」


「ま、まぁたしかに」


いや、たしかに無駄に広いけれども…!


「だから、お母さんが帰ってくるまで…」



< 5 / 92 >

この作品をシェア

pagetop