クールな君と甘々な君
「…っ…!?」
え、えっと…?
「遅せぇよ」
愛しい人の声がすぐ後ろから聞こえる…
「み、みやび?」
なんで私はみやびに抱きしめられている?!
俗にいう「バックハグ」と言うやつ…でして…
「……」
え、なになに、何か言ってよ
「み「心配した…」」
「え?」
い、今なんと?
ん?
ちょ、落ち着け咲夜。落ち着くのよ。もう一度頭の中で聞いてみましょう。
みやびはなんて言った?
(心配した…)
「っ…」
みやびが心配なんて……あ、でも、他に理由あるのかも!
なんて思ってたら抱きしめる力を強め囁いた…
「1時間も遅くなるなら連絡ぐらいしろよ…」
え?
あれ?あれれ?
「ちょ、みやび、私連絡したよ?」
「……は?」
いや、そんなは?っては?
「私普通に遅くなるなって思ったから連絡したよ?」
そうなの。菜乃花が熱心に語ってたから遅くなると思って一応連絡入れといたんだけど…
「…嘘だろ?」
いやいやいやいや!こんなんで嘘ついてどうします?!
「ほんとだが?」
みやびは抱きしめるのをやめすぐさまスマホを手に取った
「あ……」
うん。その顔はちゃんと送らさってたね。
「うん。なかなか既読つかないからだろうなとは思ってたよ。うんうん。」
「いや、ごめん。」
「うん。ダイジョブ。うん。それよりご飯。 」
私は制服のままだったがみやびをまたせたら悪いと思いエプロンをつけキッチンへ