あなたが好きなのに……


翌日


今は、昼休み

「叶恋!ご飯食べに行こ!
気分転換に屋上でさ!」


『うん!屋上なんて久しぶりだなぁ…
最後に行ったのは……ぁ、』

最後に行ったのは、彩都が浮気を始める前…だから、両想いだった頃。
思い出しただけで目に涙が浮かんできた…
全然ダメじゃん、彩都なしじゃダメじゃん…


「んーー、あっー、風が気持ちいね!って、どうしたの!?なんで泣いてんの!?」


そう言われて初めて気がついた。
目に涙を浮かべているのは知っていた。
でも、彩都のために泣くのが嫌だった。


「ごめん!もしかして、屋上ってダメなところだった?」

気を使ってくれて嬉しい反面、悲しい…


『ううん。そんなことないよ…
ただ、思い出しただけ。』

< 4 / 13 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop