あなたが好きなのに……
翌日
今は、昼休み
「叶恋!ご飯食べに行こ!
気分転換に屋上でさ!」
『うん!屋上なんて久しぶりだなぁ…
最後に行ったのは……ぁ、』
最後に行ったのは、彩都が浮気を始める前…だから、両想いだった頃。
思い出しただけで目に涙が浮かんできた…
全然ダメじゃん、彩都なしじゃダメじゃん…
「んーー、あっー、風が気持ちいね!って、どうしたの!?なんで泣いてんの!?」
そう言われて初めて気がついた。
目に涙を浮かべているのは知っていた。
でも、彩都のために泣くのが嫌だった。
「ごめん!もしかして、屋上ってダメなところだった?」
気を使ってくれて嬉しい反面、悲しい…
『ううん。そんなことないよ…
ただ、思い出しただけ。』