ないとめあ☆ばすたーず
放課後。
新任の教師に声をかけられ、広い校舎の中でプリントやノートを運ばされた。
終わった頃には最終下校時間間近で、早めに帰ろうと校舎を後にした。
鞄の中には筆箱、水筒、お弁当、ノート、教科書…。
「あっ」
携帯を机の中に入れっぱなしにしていたのを忘れていて、校舎のなかに取りに戻った。
茜色に染まった教室には誰もいなく、信明は携帯を手に取ろうと机の中に手を入れようとして身を乗り出した。
しかし運悪くバランスを崩してしまい、がらがらがっしゃーん、という音とともに倒れ込んでしまった。
今日2回目だな、なんて考えていると急に瞼が重くなってきた。
そういえば最近寝ていなかったような…なんて思っていたら、
そのまま眠りに落ちてしまった。