愛を知らない一輪の花
山本の真剣な強い目に、蓮は言葉も出ずに立ち尽く。
「外部の人間が口を出す問題じゃないと思う。だが、こう見えても人を見る目はあると思っている。、、、君もそうだろう?松下君。」
そんな山本の言葉に心を動かされた。
諦められる訳がなかったんだ。最初から。、、、あの日初めて出逢った時から。
「本当に、、、ありがとうございます。山本先生のお陰で目が覚めました。、、、私も人を見る目はある方だと思っています。」
「そうか。君の熱い目が私は好きだな。これからも期待しているよ。それじゃあ、忙しい所を邪魔して悪かったね。また花を頼むよ。」
「はい。ありがとうございます。またのご来店お待ちしております。」
蓮は山本か見えなくなるまで深く頭を下げ続けた。