愛を知らない一輪の花

その姿を見て、蓮は静かに答える。




「透には悪いが、入れ替えはしない。斎藤さんのみ異動して貰う。本店のスタッフの人数を増やす形を取ろうと思う。駅前支店は暫くの間はキツイだろうが、透がいれば大丈夫だろ?」









迷いのない、覚悟を決めた蓮の姿に小さく呆れたように笑う。


「俺を過労死させるつもりか。、、、まぁいい。反対はしない。好きにしろ。」





「他に反対の者はいるか?居なければこの場で決定とする。以上、解散。」



会議は終了し、部屋には蓮と透だけが残った。
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