愛を知らない一輪の花

そんな百合の姿に車を止め、体を百合に向ける。


「正直、参ってる。連日この時間で君の家まで体力が持ちそうにない。俺の家がもうすぐそこなんだ。俺の事、、、癒してくれないか?君の淋しさも埋めてみせる。、、、嫌なら拒んで?今ならまだ、引き返せる。」

そういうとゆっくりと蓮の顔が近づいてくる。

百合はさっきの考えを思いだし、後者だったのだと思った。蓮は身体だけの関係が欲しいのだと。それでもこんな自分が蓮の癒しになるならと、そっと目を閉じた。

そしてゆっくりと唇が重なった。
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