愛を知らない一輪の花
本社から車で15分の構想タワーマンション。
それの最上階の部屋。
1人で住むには広すぎる部屋数に統一感のあるセンスが光る家具。
玄関に入った途端、何度もキスを求められ、百合は力なくズルズルと座り込む。それでも止まないキスに完全に頭が真っ白になる。
「んんっ!っはぁ。」
追いかけるように座り込み百合の唇を求めた。鼻に抜けるような百合の甘い声に身体が震える。
一旦、唇を離し百合を抱えて寝室に向かう。