愛を知らない一輪の花
きっと蓮の事だ。自分以外にもこういう関係の女性がいるはずだ。
だったら丁度いい。この生温い関係のままで。
ただ、1つ心配なのは社長という立場で同じ会社であるということだ。百合はもしもの時は、ここから去ればいいが、社長である蓮はそういう訳にはいかない。
それに婚約者や恋人がいるのでは?
そうなると、相手の女性に申し訳ない。
、、、きっと傷つけてしまう。
そんな事を考えていると、ぎゅっと抱きしめられていた腕により一層力が入り、がばっと顔を上げた蓮と目があった。
「おはようございます。社長。しっかり眠れましたか?狭かったでしょう?」
「百合、、、あぁ。おはよう。今日は居てくれたんだな。、、、ありがとう。」