愛を知らない一輪の花
「私ヘルプ入れます!竹田さんには斎藤が行きますとお伝え下さい。」
亜子の言葉を遮り、百合は電話を保留にしている真紀に声をかける。
「え⁈でも百合さん業務日報が溜まってるんじゃあ、、、。」
「日報は家でも出来ます。私でお役に立てるかわかりませんが、こんな状態です。モール支店は夜も忙しいですし、お困りでしょう?」
「支店長、、、どうしますか?」
支店長は溜息をつきながら一呼吸置く。
「分かった。斎藤を19時からヘルプに出すと竹田に伝えろ。」
「わかりました。」
真紀は受話器をとり要件を伝え電話を切る。
「では残りの業務に取り掛かってくれ。」