愛を知らない一輪の花
「いらっしゃいませ。シャボンフラワーですね?こちらになります。」
百合は最近人気のあるシャボンフラワーコーナーに客を誘導する。
「へぇ〜。これがそうなんだ。でもプリザーブドフラワーに似てるね。あんまり違いが分からないな。」
「そうですね。シャボンフラワーは石鹸の成分を入れて作った造花になります。」
シャボンフラワーを取り、客の顔に近付ける。
「優しい石鹸の香りがするでしょう?」
「わっ。本当だ!」
「最近の造花は精巧に作られていて生花と見分けがつかないほどです。シャボンフラワーはプリザーブドフラワーと比べて比較的に安価ですし、造花なので色も様々です。」
「でもプリザーブドフラワーには、それにしかない魅力もありまして、生花を数年綺麗な状態を保てますし。生花ならではの水々しさも魅力の1つです。うちはこちらでプリザーブドフラワーを作っておりますので、世界に1つしかないものになっております。」