愛を知らない一輪の花

「今度はだんまり?、、笑っちゃうわ。まさか社長まで貴方に騙されていたなんてね?私が告白した時はずっと想っている人がいるからって振られたわ!!一度で良いから抱いて欲しいって!、、でも断られたっ!わざわざ駅前支店から呼び寄せたと思ったらセフレだったなんてね。社長には本当ガッカリだわ。あんな男だなんて思わなかった。」

それを聞いて、カッとなり声を荒げる。

「社長はガッカリな方ではありません!!!誰よりも努力家で心の優しい人なんです!だから!!、、、そんな優しさに私が漬け込んだんです!脅して、無理やり抱いて貰ったんです!ですから、社長は何も悪くありません!!!」

百合の荒げる声に、一瞬ビックリした優香だったが、再び冷たい視線を向ける。


「ふ〜ん。、、、そう。じゃあ社長は被害者って事ね?」

「勿論そうです!!」

真剣な百合の表情に優香は溜息をついた。

「それなら社長の事は誰にも言わないわ。でも、、、貴方の事は許さない。絶対に。」
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