愛を知らない一輪の花

「斎藤さんだよね?こうやって2人きりになれるチャンスを待ってたんだよ。夜の相手、、、募集中なんだって?俺なんかどうかな?経験は豊富だし、きっと斎藤さんを満足させてあげられると思うよ?斎藤さんせいで取り引きなくなっちゃうと困るでしょ。何より、、、あの堅物の社長を落としたって?」

どんどん噂話は広がり、全く違う話になっていた。


噂は自分だけのことでいい。

ここで常務の誘いに断れば、社長に迷惑を掛けてしまう。




百合は、ゆっくり振り向き微笑んだ。


「、、、試してみられますか?」



その夜、常務と約束を交わし
足早に本店に戻った。
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