愛を知らない一輪の花

ぶんぶんと握られた手に驚きつつも、人数不足のモール支店に歓迎されているようで百合はホッとした。

「お客様も多いモール支店で、今日は大変だったでしょう?本当にお疲れ様です。でもこの人数でこの時間までされてたなんて凄いです!やっぱりモール支店のスタッフさんは精鋭ぞろいですね。足をひっぱらないように頑張ります!宜しくお願いします。」



(め、、、女神さま、、、。由美子さんとは大違いだ、、、。)
(もう一生手を洗わない!!褒められた、、、由美子さんとは大違いだ。)


由美子は2人の姿に呆れたながら、百合とゆずの手を引き離した。


「、、、2人とも心の声だだ漏れだけど。じゃあ斎藤ちゃんは私と店番に入って、あとの2人は作業の続きを。」


「はい。わかりました。」


百合は作業を始めた。
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