愛を知らない一輪の花
あれから会社を立ち上げるべく、必死に勉強した。経営学と花の勉強を。
周りは蓮の急な変化に戸惑ったいたが、透だけがそんな自分を応援してしてくれた。
動機は不純だ。それでもあの子の笑顔が見たくて、大学卒業と同時に小さな花屋を立ち上げた。
蓮の影響で、少し花の知識をかじっていた透は、有名大手企業からの内定を全て蹴り、そんな小さな花屋に就職した。
最初は右も左もわからない中、寝る間も惜しんで仕事にはげんだ。2人で始めた小さな花屋は、徐々に客が増え、透のおかげもあり、取り引き先もスタッフも増え、支店まで出来た。
そんな懐かしい思い出に浸っていると、擁護施設についていた。