愛を知らない一輪の花
百合は仕事が終わり、待ち合わせのホテルに来ていた。来る前に蓮に連絡をいれておいた。
こちらの用件だけ伝え、電話を切った。
どう思っただろうか。、、、気づかないでほしい。こんな汚れた自分に。
きっと噂は蓮まで届いていない。これでいいんだ。今までだってこういう事はあった。
もし、蓮が気づいて別れを切り出しても、笑ってさよなら出来る。
怒って、、くれるだろうか。自分勝手な考えに笑えてくる。自分が裏切るのに何故こんなに苦しいのだろうか。そんな気持ちを押し殺して常務を待つ。
「斎藤さん!待たせたかな?入ろうか。」
「お疲れ様です。、、、はい。」
部屋に着くなり、ベットに押し倒された。