愛を知らない一輪の花

鋭い視線を向けた蓮と目が合う。


「しゃ、社長っ、、。」

「、、、何処にいくつもり?逃げることは許さない。、、、それでも逃げようとするなら、、、ここに監禁でもしようか?」


「あっ、、、あのっ、、。」


恐怖で言葉が出てこない。少し怯えた表情に蓮は溜息をついて頭を撫でた。




「、、、、噂の事。どうして相談してくれなかった?そんなに頼りないか、、?」

蓮の切ない声に、百合は顔を歪ませる。





「っ違います!!頼りないんじゃなくて!!!その、、、私の事はいいのです。社長のご迷惑になりたくなくて、、、。」
< 228 / 259 >

この作品をシェア

pagetop