愛を知らない一輪の花

外が暗くなり、抱きしめたまま蓮は声をかける。

「今日はもう寝よう。、、、百合は明日も仕事は休んで。落ち着くまで暫くここにいるように。いいね?」





「、、、はい。」


自分の事のように傷つく蓮に、涙が止まらない。こんなに想われた事は初めてで。蓮の深い愛情に。、、、知らなかったころには戻れない。


そんな優しい蓮に包まれて、また深い眠りについた。
< 230 / 259 >

この作品をシェア

pagetop