愛を知らない一輪の花


ふふっと笑う百合に、透は溜息をついた。






「、、、じゃあ、なんで泣いてる。」

百合にも分からない。蓮の幸せを願っているのに止まらない涙が、、、。



「う、嬉し泣き、、、ですよ。」


涙を流す百合に、透は音楽のボリュームを上げ、静かにアパートとへ向かうのだった。
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