愛を知らない一輪の花


こんな事、伝えちゃ駄目だって思ってた。



忘年会のあの日、蓮に出会って、触れられて、抱きしめられて、生まれて初めての感情が自分の中に渦巻くのを感じていた。

その想いは、心が暖かくなったり、締め付けられるほど苦しかったりで忙しない。

自分に触れて欲しいのは、彼だけで。
彼に触れていいのは、自分だけじゃないと嫌だなんて、、、そんな自分勝手な感情。




蓮が教えてくれた。

これが、、、、愛で。
愛おしいって感情なんだって。





、、、わかままを言ってもいいだろうか。こんな想いを伝えても、許されるだろうか。
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