愛を知らない一輪の花


百合の心からの必死な叫びに、体が動く。


抱きつかれていた腕を引き離し、
百合の体を強く包み込む。

痛いくらいの力で抱きしめられた。




その腕の中は、あったかくて、、ずっとこの温もりが欲しかった。










「まぁ、、、熱いことで。その女性が、貴方が話して下さった方ですか?」


蓮に抱きしめられ、顔が見えないがその声は、笑っているように感じた。
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