愛を知らない一輪の花
「お疲れ様です。支店長。」
「お疲れ様でーす。」
「仕入れ部から連絡ありました。明日の薔薇の色と数の確認だそうです。」
「先程村上理事長がいらっしゃって、支店長に宜しくとおっしゃっていました。」
「支店長、ちょっといいですか?これなんですけど、、、。」
本店から帰ってきた支店長に一斉に声をかける。
テキパキと指示を出してデスクに座ったのを確認して百合も支店長に声をかけた。
「お疲れ様です。明日の結婚式の花の搬入ですが、式場のスタッフさんが座席の数と装飾が多いのでいつもよりも早く搬入してほしいそうです。明日は相良さんと一緒に搬入します。よろしいですか?」
読んでいた資料から顔を上げ透は眉を潜める。
「お前、、、明日半休で昼からじゃなかったか?」