愛を知らない一輪の花


「百合さーん。来週の忘年会の件、考えてくれましたー?確か出席の有無は今日までじゃなかったですっけ?」


テーブル花をいけてる百合の隣に、花材を持ってきた松田が生花スタンドをいけ始める。


「えっ?!今日まででしたか?忘年会。」

焦ったように松田を見る。


「そうですよ〜?てか今日確認したら、皆んな出席に丸付いてましたよー。あと百合さんだけ
〜〜!」


「本当ですか?!しかも私以外みんな出席ですか?!支店長も?珍しいですね。支店長、あんまり出席されないのに、、、。」





支店長もあまり忘年会には顔を出さない方で、今回もそうだろうと百合はすっかり安心していた。だが、そうなると百合だけ欠席だ。さすがにそれはいけない気がする。どうしようか悩んでいると事務所から支店長が出てきた。
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