愛を知らない一輪の花

「悪い。言い忘れたが、この前の本社の会議で今回の忘年会は全員強制出席になった。」

頭をガシガシ掻きながら、気まずそうに作業場に足を進める。




「まぢですかー?!百合さん!!もう逃げられませんよ〜〜?心配は要りません!俺がエスコートしますから!」

「はぁぁ?なんで松田が〜〜?!駄目だろ、絶対!ここは1つ公平にあみだくじかジャンケンで決めよう!な?!な?!」


不安そうな顔の百合そっちのけで、盛り上がる男性陣。


「今回はホテルでやるからそれなりの格好で来るように。だそうだ。その後、希望者はそのままホテルに泊まり。費用は全部会社持ちだ。今回はリス・フルールスタッフ以外にも会社関係者も来るからお前たち、、、羽目外しすぎるなよ?」

「それにお前達、勝手に盛り上がんな。斎藤が困ってんだろ。忘年会の話は以上だ。仕事に戻れ。」
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