愛を知らない一輪の花

慌てて早口になった百合に、可愛く思いつつも店内で業務日誌を書いていた真紀と亜子に声をかける。

「真紀ちゃん、亜子ちゃん。百合ちゃんのドレス選び手伝ってあげて?ほら、私だと歳離れてるし、2人の方が百合ちゃんにピッタリの店知ってるでしょー。」


「勿論です!ね!真紀さん!!」

「うん。マネキンがいいからなぁ〜。上から下までコーディネートしちゃいます!腕がなる!楽しみだなぁ〜。」


「じゃあ決まり!明日早上がりだし、行っておいでよ。善は急げでしょ!支店長にはわたしから言っておくからね。」






「相良さん、真紀ちゃん、亜子ちゃん、、ありがとうございます。宜しくお願いします。」


泣きそうな顔で御礼を言う百合に貰い泣きしそうになりながら、帰る準備を済ませ、支店長に声を掛け4人で退社した。
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