愛を知らない一輪の花
「ここよ!ずっと気になってたの!!」
「お洒落な店〜〜?!さすが真紀さん!!さっ!入りましょう〜!!」
2人に引きずられるように店内へ足を進める。
「いらっしゃいませ。ご来店ありがとうございます。本日はどういったドレスをお探しですか?」
綺麗な落ち着いた雰囲気の女性に声を掛けら、店内を見渡す。
色、形、様々なドレスで埋め尽くされている店内は、百合には初めての空間だった。
「今度ホテルで会社の忘年会があるです。それでこの方にドレスを見立てて欲しいんです!」
そういうと後ろで控えめに立っていた百合を前に出す。