愛を知らない一輪の花

「はい、お電話変わりました。斎藤です。今日の生花スタンドの数と名札の確認ですね?」

メモを取り、電話を切った。

「支店長、斎場から連絡ありました。1件は6時のお通夜だそうで、早めの搬入を頼まれました。」

「分かった。松田は俺と祭壇の生花の生け込みに行くから準備を。後は斎藤に指示を仰ぐように。斎藤、あとは頼むぞ。」


「「わかりました!」」


支店長の声掛けに、葬儀2件の仕事量へ皆んなバタバタと仕事に取りかかる。









気づけばあっという間にお昼。

「皆さん、お昼休憩に入って下さい。」

お昼を過ぎ、スタッフに声を掛ける。
百合の声掛けに続々と休憩に入っていく。
< 5 / 259 >

この作品をシェア

pagetop