愛を知らない一輪の花


「これはまた、、、大変美しい方ですね。ご希望のお色はございますか?」


「百合さんと言えば白ですよ!ね!真紀さん!絶対白!!!」

「落ち着いて亜子ちゃん。勿論白が1番似合うと思うけど、忘年会よ?それに白は結婚式で着るものでしょう?」

「そっか!そうですよね!じゃぁ、、、青とか?百合さんの白い肌に映えそう。でもボルドーも捨てがたいなぁ〜。あっ!白の真逆で黒とか?!うん!セクシーでいいかも〜!!」

「うん。落ち着いて亜子ちゃん。そうだね。私もそう思う。黒とか大人な感じでいいじゃないかな。すみません。黒でオススメの物ありますか?」





なぜか百合抜きでどんだん話が進んでいく。
スタッフの女性はいくつか形の違うドレスを持って試着室へと案内する。
黒のドレスと戸惑う百合を無理矢理試着室へと押し込んだ。
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