愛を知らない一輪の花
それを聞いて、安堵の表情を浮かべ微笑んだ。
「ありがとうございます。2人に連れてきてもらって本当に良かったです!」
ぱっと花が咲いたような笑顔に真紀はまた心配になりながら、亜子に声をかける。
「百合さんは私達が守るのよ!?」
「勿論です!!!必ず無事にホテルの部屋に送り届けてみせます!!」
使命感に燃えながら2人で手を握り合う。そんな光景を不思議になりながらも、百合は嬉しく思う。
残りのストール、バック、靴まで見立ててもらい、買い物を終えて店先で別れた。
忘年会も前より少しだけ、前向きな気持ちになった。