愛を知らない一輪の花


「あの、すみません。花束を作ってほしいのですが、、、。」

少し恥ずかしそうに、店内をキョロキョロしながら来店した40代の男性に声を掛けられた。



「いらっしゃいませ。どういったことにお使いですか?」



「妻の、、、誕生日なんです。花束を女性に贈るのは産まれて初めてで、よくわかないのでおまかせでお願いします。」


「畏まりました。ではご予算とお客様から見た奥様のイメージを教えていただけませんか?」

少し考え込むように上を見上げて


「予算な5000円で。イメージは、、、そうだなぁ〜、太陽みたいなイメージですかね。」



「素敵ですね!ではその様なイメージでお作り致しますのでしばらくの間、お掛けになってお待ち下さい。」
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