愛を知らない一輪の花
昼休憩から上がると透が本社からもどってきていた。花束を作っていた透と目が合う。
「お疲れ様です。支店長。」
「、、、ちょといいか、斎藤。」
透に呼ばれ事務所に向かう。
事務所に入った途端、勢いよく頭を下げる。
「昨日は御迷惑をおかけしてしまい、申し訳ありませんでした。連絡も入れずにご心配をお掛けしました。」
「頭を上げろ。怒っていない。、、、どこにいたか何となくわかっていたしな。」
「え?」
「それより少し熱っぽいな。顔色もあまり良くないな。、、、今日はもう帰れ。」