あなたと共に
私、神上 千尋(かみのうえ ちひろ)は閻魔大王に使える神の一人である。
今日、私が壬生浪士組に来ているのは閻魔様からの命令があったため。
その命令というのは...
"壬生浪士組の中にいる、ある人達の肉体と魂を持ってこい"
とのこと。
聞く人によれば、ある人達を殺せ。と言っているようなものだろう。
だが、閻魔様が言っているのはこうだ。
"そのある人達が死んだら、肉体と魂を持ってこい"
これが閻魔様の言っていた、本当の目的。
その肉体と魂をどうするのかは前々から閻魔様に説明されていた。
神というのは元々は人間。
人間を神にするためには、閻魔様の力とその人間の器が重要になってくる。
その者が神にふさわしいかどうか。
私はその確認をしに、壬生浪士組にやってきた。
そして、そのある人達というのは...
壬生浪士組の幹部達
近藤勇
山南敬助
土方歳三
沖田総司
永倉新八
斎藤一
藤堂平助
原田左之助
山崎烝
計9名
それと、長州側に居る人達
吉田稔麿
桂小五郎
高杉晋作
坂本龍馬
計4名
全員合わせて、13名だ。
今から数十年前は、神になれる人間がほとんど居なかったという。
だから、こうして13名の候補者達がいるのは本当に奇跡と言っていい程だろう。