あなたと共に




屯所に来てみたが...


閻魔様から聞いたのは、事前に家茂?という将軍に話はつけてあるからそのまま行ってこい、とのことだった。


私の思い違いだろうか...


話が急すぎない?






まぁ、いい。









とりあえず、誰もいないので声を掛けてみることにした。


「すいませ〜ん!」


.....。



どうやら反応がない。


困ったなぁと思っていると、


「ここに何の用だ」


後ろから声をかけられた。


雰囲気からして、幹部達のどなたかだろう。


「私、神上千尋と言うものなのですが...」


「ほう...お前がか...」


観察しているような、小馬鹿にしているような、そんな言葉を発せられた。


「家茂様から話は通っているとおっしゃって参ったのですが...」


「あぁ、着いてこい」


なんだこいつウザw


この人の顔を見ていると、何だか閻魔様を思い出す。


あの鬼畜でめんどくさがり屋な閻魔様のことを...。


「そういえば、俺はここの副長をしている、土方歳三だ」


(この人が土方歳三...)


「宜しくお願いします」


「あぁ」


私は閻魔様から聞いていただけなので、あちらではどんな風に伝わっているのかは分からない。


神な私でさえも、緊張する。


上手く話を合わせられるかどうか...


まぁ、頑張りますか。
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