永く青い季節 〜十年愛〜



「美織のタイプだったか〜。
ま、私は他の部をもっといろいろ見学して、私好みのイケメン探すわ」

女子バスケット部の入部を即座に決めた私に、梨絵は苦笑いをしながらそう言った。

「梨絵、それ、部活見学じゃ…」

「あんたに言われたくな〜い」

私の言葉に被せ気味に言うと、梨絵は私の脇腹をくすぐった。





数日後…
「ま、私もバスケは好きだし、別の目的もなくなったし、美織のこれからを見届けようと思ってさ〜」

結局、梨絵のお眼鏡にかなう男子はいなかったらしく、そんな変な理由で、彼女もまた女子バスケ部に入部を決めた。
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