女性たちに告ぐ
荻野式に乾杯3

 テレビを視聴していたら、受胎の「荻野式」が放映されていた。この研究は、古くからあると思っていたが、最近(1924年発表)の話じゃないか。驚いた。

 しかも、新潟の個人病院で、一人で数年の歳月を費やしての研究だ。大学や国家が上げての研究でもない。予算もない、協力者もいない。

もっとも大変だったのは、相手が女性だということだ。女性という聖域があるために、男性は入り込められない。

 当時の医学では、日本よりアメリカやヨーロッパのほうが先進的だと思う。そのヨーロッパでも、女性たちが妊娠に関する医学研究は遅れていた。宗教もからんでいるのであろうな。

 もっと良くないことは、女性の身体のことなのに、女性が研究しないことだ。この二000年間、女性たちは何をしていたのだ。なぜ、妊娠学を研究しない。生理痛なのに、それを男性の医者に診察を求める。憤りを覚える。

もっとも、女性には、コツコツと地道に研究するだけの能力はない。女性の幸せを作るのは、やはり男性しかいないのか。

女性同士では、絶対に研究できない分野かもしれない。




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