遠恋~会えない君へ~
「まぁ、今度先輩とすれ違ったら呼び止められると思うから、そのイヤーな気持ちを伝えてこい!」
「げ。まじかー」
それはめんどくさいな。
頭を抱えて、大きくため息をつく。
「まじだー。お前がきちんと蹴りつければいい話なんだけどな。じゃな。」
「ん。ありがとう。」
わざわざ話すために席を立ってくれていたのか、千太は自分の席に戻っていった。
「雪、そろそろ教室いこ!お腹すいたー!!!べんとーべんとーべんとー」
スキップして教室を出て行くなな。
「なな!待ってー!じゃね、キラちゃん、聖来!」
来るときとは桁違いのテンションの高さ。
それについて行くのは大変だけど、まぁ3ヶ月ほど経てば慣れるものだ。