夏椿~太陽の光を浴びて~
いつもの俺の帰り道。


いつも横を通る公園。


普段は気にして歩かないし、なんとも思わない風景だった。



でも、今日は違った。


ブランコと滑り台しかない小さな公園に1人の少女がいた。


その子はブランコに座って泣いていて小さくて消えてしまいそうだった。


よく考えれば、遅い時間に1人の男が女の子に声をかけるなんて一歩間違えれば犯罪だけど声をかけられずにはいられなかった。



ゆっくり振り向いた少女は涙で頬が濡れていたが目のぱっちりとしたかわいい子だった。


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