夏椿~太陽の光を浴びて~
シンと静まり返った部屋に沙羅の寝息と時計の秒針の音だけが響く。


明日の買い物のために俺も寝ることにした。


リビングの電気を消しに行き、寝室に戻ってきてベットに入った。


横にいる沙羅に目を向けると涙が頬を伝っているのに気づいた。



優しく涙をぬぐいそっと抱きしめた。


「沙羅…大丈夫だよ……」


小さく丸まる沙羅がいなくなってしまわないように優しく優しく抱きしめた。


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