夏椿~太陽の光を浴びて~
私は1人で生きていくしかない。



寒い冬に1人で歩いていると、どうにもならない悲しさと寂しさに押しつぶされそうになる。


真っ直ぐ家に帰るのもこのまま歩き続けるのも嫌で公園のブランコでひと休みすることにした。


あの家に私の居場所なんてない。


毎日仕事で遅くに帰ってくる母親は私の話なんて聞かずに怒る。


なんで仲良くできないんだろう。

どうして素直になれないんだろう。


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