蝶々は夜空に羽ばたく
「おいっ!」太く低い声の男の人が手招きをしながら呼ぶ
その声に体がビクッと反応しドキドキした心臓を抑えながら席に近づく
「ご注文をお伺いさせていただきます」
冷静を保ちながら接客をする
「ホット珈琲一つとアイス珈琲どっちもブラックな」
「かしこまりました」
後からもう一人来るのかと思いながら
席から離れようとした時じっと視線を感じる
「どうかされましたか?」
私が聞くと男の人はスッとサングラスを外しまたじっと見る
青い瞳は見透かされそうな透明な色
日本人かと思ったらハーフで
どこかで見たことがあるような、、ないような、、。そんな気がした