【完】こちら王宮学園生徒会執行部



「もうちょっとだけ、

こうやってイチャイチャしてたい……」



めずらしく朝起きても隣にいてくれるし……と。

そう思って告げたのに、彼はなぜか口元に湛えていた微笑みを瞬時に消して真顔になる。



さすがにわがまま言いすぎた……?



「あ、の……嫌だったら、」



起きるから、と。

言おうとしたのに、それよりもはやくシーツに入り込んでくる指先。浮かんでいるのは微笑というより不敵な笑み。



「っ、ちょっ……何して、」



「ん?

かわいいこと言うから襲っていいんだと思って」




襲っ……!?

いやいや何言ってるのこの人……!!



「イチャイチャってそういう意味じゃない!」



たまらず声を上げて逃れようと背を向ければ、ぐっと抱き寄せられて。

すぐ耳元で聞こえる息遣いにどきりとした。……ああ、もう。



単純なのはわかってるけど。

すごくすごく、好き、だなあ。



「……いつみ」



「………」



「……返事ぐらい、してよ?」



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