お願いドクター、毒よりも愛を囁いて
「…ああ、それならゴメンだけどキャンセルさせて」
「じゃあ私が代わりに行ってもいい?」
在庫管理課の同期、山梨弘夏(やまなし ひろか)はそう言って自分を指差す。
「いいよ、どうぞ」
ちょっと惜しいなーと思いつつも、この手と足の傷を晒してまで合コンへ出くのもなんだと思った。
今回の相手はエリート揃いだと聞いてたし、それなりに期待は大きかったんだけど。
「やったー!嬉しいー!」
波南、ありがとう…とお礼を言われて気分がいい。
少しいい気になれて良かったけど、この後で彼女がその合コンで知り合った人と結婚すると聞かされた時は驚き、マジでツイてなかった…と落ち込んだ。
でも、そんなことになるとは知らず、この時の私は明日もあの口の悪いドクターとナースに会いに行かなきゃならないんだと思い、ガックリと意気消沈していた……。
「じゃあ私が代わりに行ってもいい?」
在庫管理課の同期、山梨弘夏(やまなし ひろか)はそう言って自分を指差す。
「いいよ、どうぞ」
ちょっと惜しいなーと思いつつも、この手と足の傷を晒してまで合コンへ出くのもなんだと思った。
今回の相手はエリート揃いだと聞いてたし、それなりに期待は大きかったんだけど。
「やったー!嬉しいー!」
波南、ありがとう…とお礼を言われて気分がいい。
少しいい気になれて良かったけど、この後で彼女がその合コンで知り合った人と結婚すると聞かされた時は驚き、マジでツイてなかった…と落ち込んだ。
でも、そんなことになるとは知らず、この時の私は明日もあの口の悪いドクターとナースに会いに行かなきゃならないんだと思い、ガックリと意気消沈していた……。