気付けば、君の腕の中。
白くんに痛いところを突かれた。
言葉を詰まらせたあたしに、面白い獲物を見つけたように笑っている白くん。
…桃の言うとおり、噛み付いてくるような子だから、遠慮とか知らないのだろう。
「今、好きになった人と…、あたしの友達が付き合っててね。付き合うって、恋人になることなんだけど…」
「しってる! さんかくかんけー、ってやつなんだろ!!」
「わあ…よく知ってるね…」
「ひるまにテレビでみた!」
変な影響が出なければいいな、と願った。
「それで、ちょっとしたことで二人と気まずくなっちゃったんだ…」
「ふーん、どうでもいい!」
「ど、どうでもいいかあ…」
そうだよねえ…、白くんならそういうと思ったよ。