気付けば、君の腕の中。
…お母さんのお迎え?
「いちばん、ゆうきくんのおかあさんがおむかえにくるの、おそいんだ」
「…そうだったんだ。だから、窓のところで待ってるんだね」
「うん…、こっちからはなしかけても、むしするから、つまんない…」
「つまんない…かあ」
白くんは踊り用のCDを持ってきて、あたしにラジカセを指差すけど、みんなのやる気を出さないと駄目だよね。
「白くん、折角踊るなら、みんなとがいいよね?」
「べつにおれ1人でもいいけど、しかたねーからみんなもいっしょでいいぜ!」
「でも、あの男の子と、もう一人…隅のほうにいる女の子は一緒に踊ってくれそう?」
「…むりだな」