気付けば、君の腕の中。
休憩室の隣の部屋は、とてもシンプルな扉だった。
周りの部屋と違い、真っ白な扉は開けるのを躊躇してしまう。
勇気を振り絞って扉をノックすると、返事がない。
…もしかして寝ているのかな。
そう思っていると、ガチャリと開いて、今朝会った美湯さんと視線が合った。
「…何の用?」
「あ、えっと…一緒に、ご飯を食べましょう…?」
な、何で疑問系で聞いちゃったんだ…!!
一人でパニック状態に陥っていると、美湯さんは「…いいわ、入りなさい」と冷たい言い方で部屋に入れてくれた。