気付けば、君の腕の中。


食べていた卵焼きが少ししょっぱく感じた。

「おにいちゃん、めっ!だよ。あやかおねえさんがかわいそう」

「じゃあ何、こいつと仲良くしろってか?」

「…できないの?」

「はー…気が向いたらな」


五十嵐くんって何気に妹のひなちゃんには弱いなあ…。


「よし、カードくばるぞ!!」

あれ、まだ白くんカードを切ってたんだね…。

てっきりもう配り終わったのかと思ったよ。



渡されたカードを手に持つと、ふあ、と欠伸が出てしまった。

…起きていられるか心配だ。


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