気付けば、君の腕の中。
二時間ほど飽きずにトランプをやり続けると、さすがにみんな眠ってしまった。
清水さんの用意してくれた布団を、みんなにかけると、優しく白くんの頭を撫でた。
わあ…、初めて撫でることが出来たよ…。
「絢華さんもよければ、眠ってもいいのよ?」
「ううーん…、確かに眠いですけど…、あまり誰かと一緒に寝たことがなくて」
ゆうきくんがさっきまで遊んでいた折り紙を一枚取り出して、不器用に折って形を作った。
あの五十嵐くんが無防備に眠っているのは驚いたけど…、みんな寝付きいいね。
「じゃあ、私は休憩室か、自室にいるから何かあったら声をかけて頂戴」
そう言って清水さんが出て行くのを見送ると、あたしはふあ、ともう一度欠伸をした。